書店回り と 手書きPOP と 書評と セミナーの話
昨日は、東京駅周辺の大型書店さんにご挨拶に伺い「手書きPOP」を置かせていただきました! (写真は明日!)
今週は木曜日まで他の地域の書店さんも回ります。 基本的に著者単独による書店回りは「迷惑」というのが定説ですが 1反射 2擬態 3買い上げ 4ホワイトナイト などの手法があり、土曜のセミナー@プロモーション編でも 「書店回り」についてもご説明します。
また、28日の徳間書店「法則のトリセツ」大増刷記念パーティー(主催「法則のトリセツ」プロモーション委員会 後援 徳間書店 協力 オトバンク)ですが、恐らく、来場者リストを公表すれば、あっという間に200人、300人と集まってしまうくらい、豪華な出席者となっていますが、このパーティーは「招待制」となっており、happynews@live.jpにメールいただいて返事を受け取った方しか参加できません。
なので、すでに申し込みを済ませている方は、その時点で「非常にラッキーである」とすら言えると思いますし、「嗅覚」があるのかもしれません。
なぜなら、「ベストセラービジネス書の書き方セミナー」も1月の第一回より参加して、出版が現実のものになろうかという方がいる一方で、「本を書きたい」などとパーティーでいつも口にしていたりブログで書きながら、次に会った時にも同じことを話している方もいます。
たとえばよく「独立して起業したい」といいながら何年も経っているケースがあると思いますが、本当のチャンスというのは目の前に転がっていて、ただそれに気づくかどうか、あるいはそれをチャンスと認められるかどうかにかかっている、とすら言えるかもしれません。
ミリオンセラー作家の山田真哉さんが参加するとわかってから参加を申し込もうとするのと、「自分の嗅覚」で参加を決めた場合では、前者はすでに定員オーバーである可能性が高かったり、本来の目的(本を出す)ではなくミーハー的な目的になってしまっているのに対し、後者は貴重な経験として、自分の血肉になりえるという大きな違いがあります。
なにはともあれ、セミナーもパーティーもまだ申し込み可能なので、お気軽にhappynews@live.jpまでメールください。 自分の本の増刷パーティーなのですが、来場者と挨拶して肌で雰囲気を感じるためだけでも参加の価値はあると思います。ただし、他の参加者にご迷惑をかけそうな方はお断りすることもありますので、予めご了承ください。
● 読んだ本
講談社「マネー本50冊」では取り上げ損ねた午堂登紀雄さんの本です。マネー本50冊では枠の関係で金森重樹さんの本と午堂さんの本のいずれかを「不動産投資枠」で掲載するか迷ったのですが、「フルローンでマンション一棟買いして、さらにそのマンションを担保に物件を買い増していく」(注 ただし、1年で10億作る! とかいうロジック以外の部分では有益な情報も多いとは感じました)という破壊的な論旨が決め手になり金森さんの本の掲載となりました。
午堂さんも「33歳で資産3億円」を作ったのは不動産投資だったようですが、この本は「お金の流れを呼び寄せる」という副題が示すように、「ミリオネアのお金についての哲学」を述べた本 に近いと思います。
この本は午堂さんの「お金についての哲学」「生きたお金の使い方」が述べられているのですが、ごくごく単純に言うと、お金を「何に」あるいは「誰に」使うのか、お金を「張る」場合の価値基準など、お金についてのアティチュード(姿勢)を述べています。
お金持ちになるよりも、お金持ちでい続けるのはより難しいとはよくいわれますが、午堂さんの考えがわかりやすく説明されており、「小難しい理屈を並べたマネーリテラシーの本」なんかより、数段、役に立つ本だと思います。
問題は現在、低収入で「使うべきお金がまったくない」ケースですが、午堂さん自身も実は若い頃は「貧乏学生」で苦労されたそうなので、そこからどうやって這い上がるかの本質的なヒント(節税など)が隠されているかもしれません。
「貧乏は病気」「お金が好きな人のことろこにお金はやってくる」「加入している生命保険があなたのファイナンシャル・リテラシーのレベル」「自分への投資をケチるなんて、いったいどこまでドケチなんだ」など、思わず目を引くフレーズも満載です。
株式会社ライブレボリューションの増永社長の書いた一冊です。タイトルに「勉強法」とありますが、受験や資格試験の勉強ではなく、仕事の生産性を高めるための「勉強法」を述べています。
具体的にいうと、勉強=知識のインプットというイメージがありますが、増永社長は「アウトプットなきインプットは無意味である」=はっきり言って「身につける」勉強はムダ=100歩譲っても「自己満足にすぎない」と述べています。
では、社会人にとってのアウトプットとはなんぞやという話になりますが、「それはまず、自分の仕事で成果を出すことです」とし、「仕事頭」の良い人は「例外なく、彼らは、「勉強をしている人」たちです、とのことです。
実は私自身、LDっぽいとこがあり(あ、EDではありません。念のため)、本を書くという明確なアウトプットがある場合はイスが壊れるまで本を読み続けたりしますが、目的も無く「ただ情報や知識を身に付けろ」と言われても、まったくやる気がおきません。
とはいえ、「法則のトリセツ」にも書きましたが、30歳を過ぎると、学校を出た後に、どれだけ勉強したかで差が付くということも実感しています(勉強は嫌いですけどね)。
だからこそ、社会人は「自分のアウトプット能力を高めるために勉強しなさい」と増永社長は述べているのですが、普通、こういう内容を上から目線で言われると反発して素直に頭に入らないものですが、この本を読むと素直に納得してしまいます。
その理由は、他ならぬ増永社長が大変な読書家で勉強家であることが本から伝わってくることと、まだ30代半ばという年齢的な部分があるでしょう。
たとえば、「朝イチ出社」の薦め一つとっても「エライ人というのは年齢のせいか(笑)、早く来ます。若手社員はほとんど朝に弱く、そのなかで一人早く出社していれば目立ちます。そこで勉強する姿を見せ、背中で語ったらどうでしょう? 「毎朝、早く来るキミはきっちりしているし熱心だ」というイメージができ、評価につながるのです」といった調子です。
他にも勉強をする理由として、「勉強は人が見ているから人に見せるためにするのではないので、人の見ていないところで、陰で努力するのはナンセンス。「自分の前で、自分嘘をつかないよう努力する」というのがあるべき姿」(p78)など、なかなかシビれることをおっしゃってます。
この本を読んでいて思ったのは最近、「草食系」「肉食系」というククリがあるようですが、社長本もちょっと前は「ホリエモン」や「グッドウィル折口氏」「野尻氏」のような「肉食系社長」の本が花盛りでした。内容ももう「金がすべて」とか「銃弾の下をかいくぐった」だの、「体育会系ラグビー部の寮で鍛えられた」といった調子で、彼らが普段、本を読んでいたとは、とても思えません。
ところが最近は、経営者としての芯の強さは秘めつつも、「読書して日々、勉強しています」という「草食系」とまではいかなくとも、「雑食系」とでも呼ぶべき若い社長の支持率が高まっているような気もします。
増永社長が、「宇宙一、時価総額が大きい経営」ではなく、「宇宙一愛される経営」を目指している、というのも納得です。
最後に蛇足ですが、献本いただきましたが、「オー」っと思わせる仕掛けがされていて、驚きました。忘れなければセミナーでも事例紹介で使わせていただきたいと思います。
それでは書店に出発します。