デフレの正体
最近、締め切りが重なり外出することすら困難になってきているのですが（今日もまだ一歩も家の外にでていない！）、まるで養豚場の豚みたいな生活です。
そこで、先日、角川書店の岸山さんに呼ばれて、一日一度の散歩のついでに藻谷浩介（日本政策投資銀行参事役）さんの新刊発表の勉強会に伺ったのですが、凄い盛り上がりで驚きました。
デフレの正体 経済は「人口の波」で動く
藻谷さんの本の特徴はマクロな数値の定点観測＝、主に貿易収支と人口動態の資料を丹念に集めて、各国別、あるいは各都道府県別にグラフ化している、をベースに
旺盛なエネルギーでもって（会えばわかります・笑）、全国各地を１日に何件も講演で回った際に肌で感じた現場感覚の情報の融合、とでもいえるでしょう。
前者 後者 の 比は マクロな数値の定点観測＝７ ： ３＝現場感覚の情報 といった印象を受けました。
私が伺った際は、小飼弾さん http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51457050.html
が、バンバン、藻谷さんにつっこんでいて、それに藻谷さんが答えているような状況だったんですが、この日、小飼さんがいなかったら、この勉強会どうなったんだろう？ というくらい興味深いやりとりでした。
ざっくり言って、国内の金融資産が1500兆円くらいあるとかいわれていますが、それがほとんど高齢者の預金として塩漬けされているので、いくら景気浮揚策を講じても市中に金が回ってくれない。
このことが景気の低迷や税収の低下につながるので、打ち手を考えましょう！ ということだと思います。
論点としては
・ 景気浮揚策
・ マネーサプライについて
・ 社会保障制度
になるかと思います。
・ 順に、
・ 景気浮揚策 については、私の次刊でも最高評価となった
大前さんの 心理経済学（２００７年１１月刊）に ７つのガイドラインが記されています。
・ １ 金利を上げる ２ 相続、贈与等に関する税制を見直し資産の若年層への移動を早めにする ３ 住宅の立替を奨励する ４ アクティブ・シニアのコミュニティを作る ５いくらあれば生活できるのかライフプランを提示する ６ベンチャー企業のエンジェルとなる ７資産運用を国技にする（ｐ139）・ 詳細は同書をお読みください。もちろん、藻谷さんの新刊を読んだ上で（笑）。
・ この日に関しては、２と４に関する話題が出ていたと思います。
・ マネーサプライについてですが、私もかなりの経済、マネー、投資の本を読んで思うのですが、市中に金をじゃぶじゃぶとバラまけばデフレ対策になるとかは、かなりの暴論だと思います。
・ 現在はグローバル経済というか、実体経済よりもマネー経済の規模の方が１０倍以上ともいわれていますし、そんな中で通貨自体が、商品として売買されているので、自国内だけで完結するわけではありません。 結局、市中に金は回らず金融機関が国債を購入する原資になってしまったり、万が一にでもスタグフレーションのような事態を巻き起こしてしまうと、これはもう大変なことになってしまいます。
マネー経済自体をどうにかしようという話であれば、世の中全体の価値観がかわらなければいけませんので、「お金について」本質的な洞察をされている本を読んでみるといいと思います。
また社会保障についても、ＢＩ制などについての論議がどうなっていくのか、興味深いです。
いずれにせよ、この「デフレの正体」がきっかけで、色々な議論が活発化していけばいいと思います。
・
あわせてよみましょう。
今後の経済政策について
大前流心理経済学
地域通貨、減価するマネーについては
ミハエル・エンデ エンデの遺言
ＢＩについては、弾さんのこの本を（笑）。
働かざるもの、飢えるべからず。
ぜひ、読んでみてください！
●そのほか紹介
6月11日 金 伊藤靖史の男力講座 外見改造計画
http://otokoryoku.dousetsu.com/
モテたい人、お気軽に。小人数制なので、交流しましょう！
６月17日 木曜日 1830-2100 秘密のお金儲け研究会 SPECIAL
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事業計画書の書き方がわからないという方もＯＫです。前半私が講義します。
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