小飼弾さんと栢野克己さんの本

週末に
小飼弾さんの


栢野克巳さんの 


を読んでしまいました。
次の本の資料読みに加えて、「お金持ちになるマネー本厳選50冊」の購入者様キャンペーン用の書評もあり、なぜそのような状況で仕事に関係のない本を読んでしまったのかというと、栢野さんのメルマガ(?)の文章に度肝を抜かれたからでしょう。

以下、最初の10行程度のみ勝手に引用しますが

※ このメールは栢野とメール交換した方へ送っています。
※不要な方は最後で自動解除できます。


元気ですかあ!!栢野です!(狂ってます)

お陰様で絶好調が止まらない。(自分なりの商品・地域・客層で)

たぶん、私は調子に乗って破滅か、早死にします。

が、どうせ死ぬ。様々な人に迷惑もかける。が、それはお互い様。

成功も失敗も好景気も不況も恐慌も凶行も悲劇も奇跡も全部正解。

なんでも正解。なんでも人生。なんでもOK。なんでもクソッタレ。

アイツはイイ。悪い。全部正解。なんでもありが人生だ。

(このままの調子で何十行か続きますが残念ながら割愛します)


恐らく最初の2行程度までは「ランチェスター戦略」のことだと思うのですが、続く文章の意味がまったくわかりません。しかし、なんというか、確かに全体的に書いてあることは物凄く「正解」な気がします(笑)。
 あまりの衝撃につい「絶好調ですね」というような意味のメールをしたら、すぐにお返事が返ってきてしまい、「これは本を買わねば」と、そのまま書店へふらふらと歩いていき、なぜかその時、目に付いた小飼弾さんの「弾言」も一緒に購入して週末に読んでいたという状況です。
 で、せっかくなので感想を書きますが、両著とも「28歳のリアル」では教えてくれない人生についての本と言えると思います。
 生きにくい世の中です。今の世の中、色んな方が生きにくさを感じていると思います。
例えばよく投資の本でみる正規分布曲線のベルカーブの2標準偏差内のいわゆる「普通」の人生が「28歳のリアル」だとすると、明らかに小飼さんや栢野さんの人生は、ベルカーブの裾野の方、つまり標準から外れてしまった上下いずれかの2.5%に含まれると思います。
わかりやすく言うと「ちょっと個性的な人生を歩んできた人」です。なおかつBlogやメディアで個性的な発言を繰り返していると、社会主義独裁国家であれば、強制収容所に入れられるか亡命するしかないくらい「生きにくい」ポジションです。
しかし、まぁ「28歳のリアル」の設定に当てはまる人が「生きやすい」(変な言葉ですが)かというと、そういう問題ではないんですが、少なくとも「どうしたらいいかの処方箋」は比較的みつかりやすいし、教えてくれる先輩も多いと思います。
でも、気がついたらレールから外れてしまっていた場合、「どうしたらいいか」の処方箋はなかなか見つからないのではないでしょうか。
小飼さんの「弾言」は、気がついたら「格差社会」の中で非常に「生きにくい」状況にいる若者への処方箋だと感じました。
構成は「ヒトパート1」「カネ」「ヒトパート2」「モノ」に分かれていまして、「ヒトパート1」では時間やお金を「貸借対照表」に当てはめて説明し、時間を管理して「知的生産性」をアップすることの重要性を書いています。続く「カネ」では、お金の持つ本質的な性質の話から始まり、経営、グローバル経済と環境資源、日本人の心理特性が経済に及ぼす影響から最後は個々人がブルーオーシャンを見つけるための戦略、ネットワーク理論についてです。そして「ヒトパート2」では、オン・ザ・エッヂ時代のエピソードから再びネットワーク理論、取引における信用コストがテーマとなり、最後の「モノ」では、エネルギー問題と日本の税制及び社会システムについての提言があります。
非常に読み易い文章である一方で様々な知識や考え方が散りばめられていて簡単に書評しにくい本です。ただ、多くの人が初期設定で教育によりインストールされたソフト(知識)を一旦初期化して、自分に必要な知恵とスキルのみを再インストールすることが「格差時代の成功術」(帯)と言っている気もします。
また、「モノ」で提言している「ベーシック・インカムと社会相続による内需拡大や年金の財源確保」などは、それぞれの人がそれぞれの提言を著作で語りっぱなしになりがちなので、オープンソース的に多くの人が語り合える場がWEBなどでできた方がいいのではないかと思いました。個人的には「心」で受け取る報酬もある のパートが一番好きです。

 長くなりましたが……栢野さんの本も非常にターゲットが絞られております。ひと言でいうと「人生はいつからでも勝負が賭けられる」「やりなおせる」というメッセージであり、44歳がターニングポイントとなり、成功を掴んだ人がいっぱいでてきます。まさに「人生七転び八起き」というか、「そこまで見せなくても」と読んでいるこちらが目を伏せてしまいたくなるような栢野さんのカッコ悪い人生でも別にいいじゃん! という開きなおり、もしくは悟りに救われる人は私も含めて多いと思います。
ビジネス書・自己啓発書として見ると、知名度や実績で超一流の著者はたくさん存在しますが、負けずにヒットしている辺りは、まさに「ランチェスターの法則」を著作でも実践されています。
竹田陽一先生と栢野さんの共著「小さな会社 儲けのルール」を参照すると
ランチェスター 第1法則 攻撃力=兵力数x武器性能
        第2法則 攻撃力=兵力数の二乗x武器性能
となり、力の差が2乗となる第2法則は強者の戦略であり「弱者の戦略」は第1法則の方になります。
つまり一騎打ちの白兵戦に持ち込むことこそが「弱者の戦略」であり、ターゲットとなる読者に語りかけてくるようなメッセージ性が強い本です。
ちょっと寝不足で散漫な感想になってしまいましたが、「格差社会」といいますが、何らかの組織に属していない無所属の「強者」も存在するということに気づくと、「未来は決して失われていない」という現実がみつかるのではないでしょうか。



発売日間近です。

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掲載ありがとうございます

11月9日
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