内藤忍さんの本が発売

マネックス・ユニバーシティ代表取締役の内藤忍さんの新刊

が本日発売となりamazonキャンペーンも15日(土曜日)よりスタートします。
(参照)http://www.shinoby.net/2008/11/1116.html

こちらの本に関しては
私の日記
http://d.hatena.ne.jp/toshii2008/20080929

 からまる日記
 からまる様 本日気づきました。ありがとうございます。
http://karamaru.com/2008/11/post-101.html
に書かれているような不思議なご縁があり(先日はマネックスキャンパスの収録に出演(?)させていただきました)私も早速、拝読させていただきました。

みなさん、上場グループ会社の社長さんってどんな人だと思いますか? 社会人になったばかりの人にとっては「雲の上の人」みたいなイメージだったりするのではないでしょうか? でも、内藤さんも入社した時から「社長」だったわけではありません(当たり前ですね)。入社した時は他の人と同じ「新入社員」だったのです。
p22-23に内藤さんの「私の社会人年表」が載っているのですが、10回ほど繰り返しみるうちに(嘘)、あることに気づきました。
それは1986年の新卒入社から10年で起こったことと、「shinoby’s world」http://www.shinoby.net/ がスタートした1996年からの10年間で起こったことは明らかに出来事のスピードが違い過ぎるということです。
 わかりやすくいえば、後半の10年間はファットテール現象というか、べき乗法則が働いているかのような成果の出方になっているのです。
ちなみに「2のべき乗」を計算すると 2−4−8−16−32と増加していきます。そしてなんと10乗した時点では1024になり、つまり、後半になるに連れて成果の出方が急加速していくのです。
この人生の成果の出方が新卒時、等しく新入社員であった人たちが10年後、20年後に辿り着いている地点が違う原因の1つだと思いますが、本書は「内藤流効率よく仕事と人生の成果を出す方法=好きを極める仕事術」を書いた1冊です。
具体的に言うと、成果を出すためのキーワードとして
差別化x効率化x継続化 
を挙げており、内藤さんが資産設計で重要視する「アセットアロケーション&リバランス式」と同じく
p25「努力しているのに成果が出ない」としたら、それは短期で成果を出そうとする方法に問題がある。
として長期的にかつ継続して成果が出続けることを主眼としています。

 さらに具体的に説明すると、本書で言う 差別化=本当の好きをみつける→好きを極めてジャンプする とされており、
「本当の好き」をみつける方法として
「好き・嫌い」x「メジャー・マイナー」マトリックス(p36)を用いてわかりやすく説明しています。
「ジャンプする」についていは
ジャンプする前に
「やらなくて後悔しないか?」
「最悪の事態を想定しているか?」

の2点を問うべきとしています。

とまぁ、この調子でまじめに書評していくと私も疲れるので、「ジャンプする」ことにしますが、4章までで「差別化x効率化x継続化」が説明されますが、この本のスゴイところは続く5章と6章が抜群に面白いことろです。なぜスゴイかというと私も数多くのビジネス書を読んできましたが、「出落ち」的に最初は面白いけど尻すぼみになっていくパターンは多いんですが、「後半面白い」というのは比較的珍しく、内容量が濃い証拠と言えます。

例えば第5章では、勉強法や自己啓発のビジネス書ベストセラーについて、「ヒントにはなるけれど、自分にはとてもマネできないし、それをマネしたところで自己実現できるとは思えない」p117と感じる理由として、「著者が評論家やビジネスオーナーだったりすると、毎日9時―5時で働き、夜の残業や休日出勤までして何とか仕事をこなしている、自分で時間を完全にはコントロールできないビジネスパーソンには参考になりません(後略。たとえば、「仕事に行き詰ったら、思い切って丸1日オフにする」とか、「ときには朝、通勤とは反対方法の電車に乗ってみると、新しい発想がわいてくる」といったことを言われても、私のように毎日の仕事がある人には実践できません)」などと書かれており、なるほどなーと思いました。
ちなみに他の理由として「書いてあることが「修行っぽくて、あまりたのしくない」からです」というのもあり(笑)、共感を覚える方も多いと思います。

また第6章では、大学時代の同級生だった松本大さんが立ち上げたマネックス証券(当時)に馳せ参じた「たった4人の創業に参加する」や創業時の苦労が伺える「うまくいかないときは「淡々メン」で 」の章からは現在の内藤さんを形作る原点のようなものが伺われます。

p150には「1999年10月のマネックス証券開業時には、想定をはるかに超える口座開設の申し込みが殺到し、手続きが送れ、お客様への対応に追われました。当時、私は商品開発担当だったのですが、急遽、トラブル解決の対応責任者になり、お客様への電話対応をはじめました。とにかく状況を理解していただき、納得いくまで説明する。日中6時間近く1人のお客様と電話でお話をし、状況説明をして納得いただいたこともありました。あるいは徹夜で残務処理を行っているうちに意識を失い、会社の床で寝てしまったことなども何度となくありました。また、開業後にシステムトラブルが発生したときは、会社存続の危機を感じたこともありました。でも不思議と、「会社が潰れたらどうしよう」と不安になって右往左往することはありませんでした。(中略)こんなふうに、何かあってもあわてず動じずやっていくことを、当時のマネックスでは「淡々メン」と言っていました。中華料理の担々麺をもじったものですが、つらいことがあったときも、この言葉をつぶやくことで心が落ち着きました。「淡々メン」でいられるなら、失う恐怖感にとらわれることがなくなります(後略)」などというくだりがあり、「淡々メン」という言葉の響きが妙に心に響きました。
結論としては、この本は、20代前半から30代前半くらいまでのビジネスマンにぜひ読んで欲しい本です。

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