お金持ちになるマネー本厳選50冊@ダイヤモンドzai誌

今月発売の「ダイヤモンドzai」さんに書評とインタビューが掲載されています。
年末ということもあり各ビジネス誌で、2008年のマネー本・経済書ランキングみたいなのもやってますが、はっきり言って「専門家による専門家のための専門家が書いた本のランキング」という印象です。
いわゆる一般庶民が、「気軽に読めて役に立つ本」は紹介されていません。
その理由も「お金持ちになれるマネー本厳選50冊」に書いたつもりですが、そういう意味では「マネー本50冊」の書評だけでなく私のインタビューまで掲載された「ダイヤモンドzai」誌の目線が、「一般庶民のための株式投資入門」であるのだろうと思います。
記事を作成していただいた小泉さんよりは、「著者の自信と説得力を鵜呑みにせず、自分で考えてみることも大事」という評をいただいています。
まさに、私が虎の尾を踏む覚悟で書いた心意気というか(笑・一応)、マネー本の世界の羅針盤にしてほしいという本音を読み取っていただけました。
また、「お金持ちになれるマネー本厳選50冊」について、「楽してお金を儲けたいです」というメールをいただいたりもしたんですが、残念ながら、「そういう内容」ではありません。
むしろ、「楽をしてお金を儲けよう」という本を疑ってください、という方向の本です(笑)。
第一回のセミナーでもお話ししましたが、もしも、お金が2倍になる(100%のリターン)という話しがあれば、それは「お金がゼロになる」(マイナス100%になるリスク)可能性があるという話と同じ意味です。
リスクとリターンはコインの裏表のようなもので、カンタンに儲かる話はカンタンに損をする話でもあるので、結局、地道に頑張るしかありません。
ただし、預貯金や国債が元本保証という前提であるのに対して、株式投資は元本保証されていないので、統計的にプラス5%程度のリスクプレミアムが発生すると言われています。ここが投資のお得なところでしょうが、短期的には今の世界経済の情勢ではプレミアムは事実上発生していません。
ポイントは、世界経済が持ち直すかどうか、というところです。
ここ数年低迷してもいずれ底を打ち、そこから世界経済が再び成長するのであれば、ちょっと前までブルーチップ銘柄と定義されていた企業の株は基本、お買い得の方向です。
ですから本当に世界経済がクラッシュすると信じているのであれば別ですが、そうでなければ、どこに資産を避難させておくかという観点になるでしょうし、今投資するタイミングでない人は本業に集中しつつ、次のチャンスを掴むための勉強をコツコツすべきだと思います。

一番大事なのは、5%というリターンの有難みを実感できるかどうかです。もしも5%でも確実にリターンが見込めるならば、投資金額は15年弱で2倍になります。
景気の良い時には、1年で資金が2倍になるような話があちこちで出てきますが、世の中にそんなに美味しい話はありません。もしもあなたの給料が1年で2倍になるような転職話があったとしたら、普通は「何か理由がある」と考えるべきですし、これは投資についても同じことがいえると思います。
長くなるので(もう一冊分?)、この程度にしておきます。

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12月18日
読書I/O日記
BLOGの書評フォーマットがしっかりしているので
読みやすいです
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本日のお写真 池袋 リブロ本店 1F