慌しい数日間


 金曜日の午後、次作の原稿の第一稿を予定より5日早めて編集部に送信してから1時間後に大地震が起こり、家や家族や知人の安否の確認が済んだ後は、ニュースを時々チェックしながら次々作の構想をまとめていたり、読書をしたりしています。
 



昨日は、東洋経済新報社より


先輩!お金の相談に乗ってください! ―再生の超プロが教えるリスク管理リカバリーの方法



を上梓された 川原愼一 先生  http://www.skibp.co.jp/book.html
の 新刊インタビューでオフィスに伺っていました。



 こちら夕刊フジの 記事
http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20110315/enn1103151558008-n1.htm
が 各WEBニュースでも配信されて出足好調のようです。 



川原先生は、事業再生の超プロと紹介されている方で、私の命の恩人でもあります。



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では、


「捨てる神あれば拾う神あり、ではないが、私はこのころ、ある高名なコンサルタントと知り合い、債務整理のお知恵を借りた。その結果、私は「夜に引っ越すのがいいのではないか」というシンプルなアドバイスをいただいた。

「携帯電話を解約して引っ越して、新しい仕事を探せばそれで解決しますよ。なんだー、水野さん、ぜんぜんラッキーじゃない」
 その時の先生の笑顔が忘れられない(P33)





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にも


その頃、大恩人の先生からもらったメールには、以下のように記されていた。

<過去と相手は変えられないが、自分と未来は変えられる>
 よく言われることですが、再生すると、その途端、自分の過去まで変わります。オセロのように水野君のつらかった過去が、再生の瞬間、この一手で白くなっています。まるで音を立ててパタパタと。あの失敗は実は今日のために天が与えてくれた体験なのです。
 このことは再生できていない人に話しても絵空ごとで、詭弁に聞こえます。命を使って励んでください。使命を持って臨む仕事は<生き方>になります。
 私はコンサルタント、あなたは作家。ぜひ、実体験に即した本を書いてください。次作、楽しみです!

(p312)
 など複数回登場しています。





 本書は、事業再生のプロフェッショナルとしての長年の経験をもたれている川原先生の知識とノウハウが、先輩と後輩の会話調でつづられていて非常に理解しやすいと思います。


テーマも、会社経営に関わるものだけでなく、家計を財務三表で読み解く 住宅ローンの返済に困ったら? デフレ下での不動産投資  など 一般の方向けの内容も多く 必読です。


私が特に印象に残ったのは、住宅ローン返済が難しくなっても悲観することはないとして

「あなたにとって大事なのはHOUSE(家)ですか? HOME(家庭)ですか? よく考えてください」

 とおっしゃっていたことです。

これは住宅に限らず、会社、仕事、お金などと言い換えてもいいと思うのですが、情報が錯綜する現代に生きる我々はときに、この優先順位を見出せなくなりがちです。

このようなご時勢です。

被災地の方の一日も早い回復を心の底から祈りつつ、「一番大事なもの」を大事にして生きるべきだと思いました。



 これまで、本を出版されることなく第一線で活躍していた川原先生が
「今さら(私からすれば)本を出した」
のは、出版社より声をかけられたというのがきっかけだとしても、下記のような思いがあったからです。


「私自身の失敗は、約10年前、自分の事業の倒産を家族に告げたことから始まりました。

  そこからは社員に対する説明、残った債務に関する金融機関や債権者との交渉、自宅を売って小さなアパートへの引っ越し等、さまざまな雑事に追われました。
  けれど、ひとつずつ問題を解決していく中で、私は「事業再生」を手がける人脈を得、知識も身につけて、気がついてみると事業再生コンサルタントの道についていました。45歳を超えてからの再起に不安がなかったといえば嘘になりますが、自分と同じ境遇の方の相談に日夜対応しながら、生き方としてのこの生業を見つけたと思っています。
  そのとき一番考えていたのは、「ベンチャーを志す後輩たちを助ける仕事がしたい」ということでした。
  ベンチャーを志す若者たちは、おしなべて失敗することなど考えていません。ひたすら前を見て、猪突猛進を繰り返します。かつての私がそうでしたから、よくわかるのです。
  けれど、どんなベンチャーにも失敗はある。ましてデフレ経済下にあって、つまずかない企業などありません。そんなとき、
  「先輩! こんなときどうしたらいいんでしょう」
  と訊ねてくる後輩たちに対して、「慌てることはないよ、こうすればいいんだ」と語れる先輩でありたい。失敗はけっして終わりではない、と諭せる大人でありたい。
  それがこの仕事のスタートであり、自分自身でささやかながら感じていた「使命」でもありました。そのことを改めて思い出し、今回のタイトルを選んだという次第です。」(あとがきより)


川原先生がどういう方かは


「お金だけを得て幸せだった人物を、私は知りません。
  お金だけを目的とする人生も、私には信じられない。
  その逆に、お金の失敗で人が人を殺し合うような、自ら生命を絶っていく人が毎年3万人超もいるような社会も、私には認めることができないのです。」
と、あとがきで書かれていますが、これは私がお世話になっていた当時からまったく同じことをおっしゃっていました。



当日は、微醺が香る春の風、ならぬ放射線が微妙に漂う中での対談でしたが、

大いに盛り上がり、世の中の情勢が落ちつき次第


「デフレ時代における賢い経営術」(仮)

と題して、川原先生が「先輩」として豊富な経験から「後輩」経営者へレクチャーをしてくれることになりました。


デフレ時代の経営術の要諦
出資や融資以外の資金調達法
上手なジョイントベンチャーの活用法
私募債の募集の仕方 

などなど 私が司会進行役となり、限定20名ほどでセミナーを開催します。

詳細は決定次第、メルマガやブログでお伝えしますが、楽しみにしていてください。






ちなみに、今、世の中が大変な状況にありますが、日本全体で見た場合、働ける地域にいる人たちが働けない地域にいる人たちの分も頑張って働くことが今後に繋がってくること思います。


 また、金曜に地震が起こって以降、首都圏に住んでいる人であれば



 金曜     帰宅できるかどうか +余震、被災地の状況 


土曜・日曜 停電、断水、交通などインフラは確保されるのか? +余震、被災地の状況、福島原発 

月曜〜 生活必需品の調達など+余震、被災地の状況、福島原発 


といったリスク要因のうち、首都圏においては原発の収束が大きな決定要因であり、ここがクリアされれば、後は全力で復興に力を入れることになると思います。
(余震も心配であれば日本を離れた方がいいでしょう)



私自身は、金曜に原稿を提出して以降は、いつ東京を離れてもよかったのですが、

秘書より 「セミナーに出席したがっている受講生がいる」と聞いたことと、

川原先生とお会いしたことで、「必要としてくれている人がいるならつきあおう」と考えました。




「お金儲けのトリセツ」 などにも書きましたが、経済活動及び投資の正解というのは、その人が何を信じているか(ベッティングユアビリーフス)で決まります。


8年後に隕石により世界が終末を迎えると予告されてから3年たった 仙台を舞台にした伊坂幸太郎さんの「終末のフール」

に滅亡が告げられてからも何も変わらず毎日、ジムでトレーニングを続けるボクサーとトレーナーのエピソードがあったと思うのですが、この機会に読み直してみようと思います。




先生は、「私はこの仕事はやらされているだけだと思っている。私のような大失敗をした人間に対して、与えられた役目だから」とおっしゃっていました。




私自身も原稿と家族は大事ですが、出版セミナーは本を出したい人を応援することで出版界への恩返しになると思ってやっているので、ここにとどまり日々、やるべきことをやります。


といっても、普段やることって原稿書くことくらいなので、暇な時間は読書三昧でしょう。


さすがにサッカーもできないし、毎晩、飲み歩くわけにもおきませんので(笑)。







ビジネス書のトリセツ




◆出版セミナー理論編 4月15日 HP
http://web.me.com/seminar1/mizuno/riron0415.html



水野俊哉 出版セミナー 第7期 
http://web.me.com/seminar1/mizuno/syuppan07.html
大手出版社より受講生のデビューが続々と決定しているコストパフォーマンスNO.1の出版セミナーです。



マトリックス図解思考」(徳間書店




サクセスマトリックスセミナー  2nd
http://homepage3.nifty.com/mikomikeneko/success2nd.htm






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