「お金持ちになるマネー本厳選50冊」(講談社)予約開始!


 
いよいよ第三弾「お金持ちになるマネー本厳選50冊」(講談社)のamazon予約ページがアップされました。
読みどころは、予約ページの「ここがスゴイ!ポイント1と2」にまとめられていますが、タイトルこそ「お金持ちになる〜」ですが、むしろ「お金持ちになろうとして投資に失敗してお金を損しないために読む本」かもしれません。
金曜日の日経新聞で「金融危機対策本が大手書店で売れている」という記事が掲載されていましたが、こちらはまさに発売が待ちきれないくらい「金融危機対策」にうってつけの内容になっています。
例えば2005年頃のような「アゲアゲ相場」だとチャートで分析しようが、バリュー株を探して買おうが「全体的に株価が上がっている」ために個別株も値上がりする確率は高くなります。しかし、そういったよく書店でみかける「株式投資で儲かる本」のみを読んで投資しているとほぼ確実にお金を損して「お金持ちからは遠のいてしまう」ということをわかりやすく書きました。
つまり、株価が下がって喜んでいるのではなく、
冷静に内容を判断してもらいやすい環境になったことだけは幸い
だと思っています。
長い投資人生、これからが勝負と肝を据える時期だと思います。


話は変わりますが、坂口孝則さんhttp://buyer.blogzine.jp/blog/ の
営業と詐欺のあいだ 」を読みました。

前作「牛丼一杯の儲けは9円」が有名ですが、
今回の作品もまた違った魅力に満ち溢れた一冊です。

この本のモチーフはタイトルに表されていると思います。
つまり、営業と詐欺行為の境界線はどこにあるのか? という問題からスタートしています。
これはよく考えると、株式投資とギャンブルが本質的に同じ(?)であるように、
営業と詐欺行為も本質的に同じな気もしてきます。

不謹慎な喩えかもしれませんが、私がどっかに就職してアルバイトの女性を夜食事に誘ったらデ
ートなのかセクハラなのかは、私にはわからないのです。
もちろん私に関しては、そのような不謹慎な行動に出る可能性は限りなく低いので大安心ですが、
営業がサギになってしまうケースというのは、
良かれと思って「営業」したことが結果的に相手をダマしてしまったケースで、
サギ師でないのにサギをする人といえるでしょう。
一方のサギ師は、サギをしようとしてサギをする人です。

サギ師が行うサギとサギをするつもりがなくてサギをする人の境界線はどこにあるのでしょうか?
 この場合、ややこしいのは、サギをしているのに無理矢理「営業をしている」と
自己洗脳してしまう人も多そうなことです。
つまり、
俺はサギをしているけど、これはサギではなく営業だと俺は信じているから、サギではなく営業だと信じた俺がしたサギはサギではなく営業である」と考えてしまう一種のパラドックスと言ってもいいかもしれません。
私もヒマなので(?)、この場合、サギなのか営業なのか1時間くらい考えてみましたが、結局、わけがわからなくなってしまいました。
機会があれば著者の坂口さんに聞いてみたいです。

それはともかくこの本は著者が坂口さんである必然性は当然あるのですが、
バイヤーという属性の必要性はあまり感じませんでした。
これがセルサイドの人間が「営業は会議室にある灰皿ですら必要があれば売ってしまえるテクニックがあります。だからそのテクニックを悪用すると大変なことになるのです」という語り口であれば、
プラス属性になるでしょうが、買う側の人が書くということは、
「私はこうして詐欺師のような営業をいっぱい見てきました」という説得力なんでしょうか

さらに、気になるのが本書で紹介されているあらゆる詐欺の手口が生々し過ぎる点です。
その微に入り細を穿つ心理描写は、「元泥棒が書いた防犯の本」や「性犯罪者の心理に異常に詳しい心理学者のコメント」を彷彿させるものがあります。
もしかすると「バイヤーという経歴は嘘で実は詐欺師」という可能性すら頭をかすめましたが、やはり「これまでかなりのサギ的被害に遭って来た」のか、「創作のための妄想力の発露」である可能性の方が50倍くらいは高そうです。
結論としてはマンガ「クロサギ」同様「ダマされやすい人」に「ダマされないための予防薬」として読んで欲しいと思いました。

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